2021年のプロ野球、レギュラーシーズンが終了しました。
日本シリーズを戦うオリックスとヤクルト以外は、
すでに来季に向けて準備をスタートさせています。
各球団、若手を中心とした秋季キャンプの真っ最中です。
今年も多くの若手選手が活躍しました。
一生に一度しかとれない「新人王」に向けて全力プレーが繰り広げられました。
セ・リーグで今年の新人王は誰が取るのでしょうか?
そこで
・プロ野球セ・リーグの新人王予想2021!打者の候補
・プロ野球セ・リーグの新人王予想2021!投手の候補
・プロ野球セ・リーグの新人王2021はいつ決まる?
・プロ野球セ・リーグの新人王2021の資格や条件は?
・プロ野球セ・リーグの歴代新人王は?
・プロ野球セ・リーグの新人王予想2021!まとめ
について、予想してみます。
プロ野球セ・リーグの新人王予想2021!打者の候補
佐藤輝(阪神)
126試合 425打数 56得点 101安打 24本塁打 198塁打 64打点 6盗塁
0犠打 2犠飛 25四球 3死球 173三振 2併殺打 打率.238 長打率.466 出塁率.284
シーズン序盤はセ・リーグを引っ張ったというほど、活躍を見せました。
ルーキーでは巨人の長嶋茂雄以来となる1試合3本塁打をマークするなど、本塁打を量産しました。
新人とは思えないパワーと勝負強さを見せつけましたが、
シーズン後半は本塁打はおろか、打率も下がり、スタメン落ちから二軍降格も味わいました。
新人記録の31本塁打を更新する勢いが失速し、
リーグワーストの173三振という屈辱も味わいました。
牧秀吾(横浜DeNA)
137試合 487打数 73得点 153安打 22本塁打 260塁打 71打点 2盗塁
1盗塁 2犠飛 27四球 6死球 85三振 16併殺打 打率.314 長打率.534 出塁率.356
今年の新人の打者ではずば抜けた成績を収め、
新人王レースの最有力候補です。
ドラフト2位大卒即戦力ルーキーの期待通り、
二塁手のレギュラーを獲得し、シーズンを通して活躍しました。
新人では初となるサイクル安打を達成し、
新人1年目での規定打席到達&3割達成は、
1998年の巨人高橋由伸以来、23年ぶり。
3割20本塁打の到達も、1986年西武の清原和博以来、35年ぶり4人目の快挙でした。
シーズン最後は4番にも座りました。
ミスターこと、巨人長嶋茂雄に並ぶ、シーズン猛打賞14回もマークしました。
数字だけでなく、勝負強さ、
逆方向への大きな当たりを打てる打撃もあり、
将来は三冠王も狙える打者だと言えます。
中野拓夢(阪神)
135試合 466打数 45得点 127安打 1本塁打 153塁打 36打点 30盗塁
20犠打 4犠飛 29四球 6死球 81三振 6併殺打 打率.273 長打率.328 出塁率.321
佐藤同様、シーズン前半戦の阪神快進撃を担いました。
127安打に加え、阪神の新人としては
3人目となるルーキー30盗塁をマークしました。
2番打者としてのつなぎ役に加え、機動力の中心として
打線にバリエーションを増やしました。
最終的に盗塁王を取る活躍でしたが、
他の候補と比べると数字的には劣る結果となりました。
根尾昂(中日)
72試合 169打数 12得点 30安打 1本塁打 39塁打 16打点 0盗塁
1犠打 1犠飛 15四球 2死球 53三振 2併殺打 打率.178 長打率.231 出塁率.251
2018年大阪桐蔭の投打の中心選手として
甲子園春夏連覇に大きく貢献し、鳴り物入りで中日に入団して、今季が3年目でした。
2年目まで一軍の試合に出ていなかったこともあり、
今季新人王の資格があったが、実力を出すことができなかったといえます。
根尾の一番の武器である打率が伸びることなく、
新人王候補としても寂しい結果となりました。
林晃汰(広島),/h3> 102試合 357打数 26得点 95安打 10本塁打 140塁打 40打点 0盗塁 0犠打 1犠飛 16四球 2死球 93三振 9併殺打 打率.266 長打率.392 出塁率.301 3年目にようやく一軍定着できる実力を見せるようになりました。 長打も打てる、アベレージヒッターとして 広島の三塁手のレギュラーの地位を確立させました。 しかし新人王が狙える数字かというと物足りなさがあり、印象度も薄いを言えます。 元山飛優(ヤクルト)
97試合 208打数 20得点 53安打 3本塁打 69塁打 17打点 2盗塁
5犠打 1犠飛 17四球 4死球 42三振 7併殺打 打率.255 長打率.332 出塁率.322
大型ルーキー遊撃手として期待が高い選手で、開幕一軍入りし、
シーズン途中からスタメン出場する機会も増えました。
しかし、シーズン終盤で死球の影響で離脱したのが響き、
数字として結果を残すことができませんでした。
97試合出場と優勝したチームへの貢献度はある程度ありましたが、
新人王としての決めてには欠きました。
プロ野球セ・リーグの新人王予想2021!投手の候補
栗林良吏(広島)
53試合 0勝 1敗 37セーブ 0ホールド 0完投 0完封 0無四球 勝率.000
201打者 52.1回 23安打 1本塁打 28四球 1死球 81三振 5自責点 防御率0.86
投手部門では他の追随を許さないほどの成績を収めました。
即戦力右腕の評価そのまま、
広島の守護神として君臨し、37セーブ。
新人セーブ記録に並ぶ活躍でした。
リーグ全体でも37セーブは2位となっています。
防御率は1点を切る安定力が光りました。
さらに、東京五輪メンバーにも選ばれ、
侍ジャパンの守護神としても日本の金メダルに大きく貢献しました。
チームがBクラスに低迷するなか、
1年目からリーグを代表するクローザーとして活躍した点では、
新人王に近い存在だと思われます。
奥川恭伸(ヤクルト)
18試合 9勝 4敗 0セーブ 0ホールド 0完投 0完封 0無四球 勝率.692
413打者 105回 99安打 11本塁打 10四球 2死球 91三振 38自責点 防御率3.26
シーズン後半からグンと成績を伸ばしてきました。
2ケタには届きませんでしたが、チームトップタイの9勝を挙げ、
自慢のコントロールの良さに磨きがかかり、
勝てる投手として安定感が増しました。
チームの方針で、疲労を考慮して中6日でのローテーションではなく、
間隔をあけての登板していたことが、シーズン優勝争いの大一番で好投したり、
ポストシーズンで活躍することが出来ました。
印象度は抜群です。
しかし、シーズンを通した個人成績とすれば、
物足りなさがあるのは否めません。
伊藤将司(阪神)
23試合 10勝 7敗 0セーブ 1ホールド 1完投 0完封 0無四球 勝率.588
557打者 140 .1回 119安打 15本塁打 34四球 3死球 79三振 38自責点 防御率2.44
ルーキーとしては上出来の2ケタ勝利を達成しました。
シーズン前半の阪神好調の投手陣を支えました。
ケガもなくシーズンを通してローテーション投手として活躍できた点はポイントは高いでしょう。
しかし、記録的な面でいえば、とびぬけた活躍だったとは言えませんでした。
玉村昇悟(広島)
17試合 4勝 7敗 0セーブ 0ホールド 0完投 0完封 0無四球 勝率.364
432打者 101回 95安打 13本塁打 40四球 1死球 67三振 43自責点 防御率3.83
レベルの高い広島の投手陣のなかにあって、
高卒2年目ながら今季に一軍で大きな飛躍となる成績を収めました。
先発ローテーション投手としてシーズンを通して
マウンドに挙がり投球回数100回を超えました。
大きな飛躍となるシーズンでしたが、新人王のレベルとしては十分とはいえませんでした。
高橋昂也(広島)
15試合 5勝 7敗 0セーブ 0ホールド 0完投 0完封 0無四球 勝率.417
326打者 73.1回 85安打 9本塁打 24四球 2死球 54三振 43自責点 防御率5.28
高卒5年目にしてようやく第一線で活躍できたシーズンでした。
2018年に一軍デビューを飾りましたが、
翌年に左ひじのトミー・ジョン手術を受け、昨年はリハビリに専念。
今年復活を飾りました。
苦労して今季の成績を収めましたが、
新人王を獲得するレベルの数字ではありませんでした。
プロ野球セ・リーグの新人王2021はいつ決まる?
今年の新人王発表は12月15日の予定とされています。
例年、日本シリーズが終了して半月後をメドに発表されていました。
11月中旬発表が主なタイミングでしたが、
昨年はコロナ禍の影響で、開幕が遅れ、
日本シリーズも11月下旬となったこともあり、新人王の発表は12月17日でした。
今年も東京五輪開催の影響で、日程がずれ込んでおり、
日本シリーズが終わるのは最長で11月下旬です。
昨年同様、12月中旬に発表の見込みとなりそうです。
例年、ベストナイン、三井ゴールデングラブ賞、両リーグの最優秀選手賞(MVP)と同じ時期に発表となり、今年もその流れは同じと思われます。
プロ野球セ・リーグの新人王2021の資格や条件は?
新人王とは、リーグにおいて、最も優秀とされる新人選手に贈られる賞で、
記者投票によって決められます。なお、受賞は1選手1回に限られます。
新人王の資格は以下のように定められています。
①海外のプロ野球リーグに参加した経験がないこと
②支配下選手として初めて登録されてから5年以内であること
③投手としては、前年までの1軍での登板イニング数が30イニング以内であること
④打者としては、前年までの1軍での打席数が60打席以内であること
以上、4点を満たした選手のなかから、
全国の投票権を持つプロ野球担当記者が投票することで決まります。
シーズン後から投票が始まり、日本シリーズ終了後に、
日本プロ野球機構から発表されます。
成績については特に基準はなく、あくまで記者の投票にゆだねられます。
その年の成績によっては「該当者なし」という判断もあり、
得票数トップの得票数を「該当者なし」の得票数が上回った場合、受賞者なしとなります。
プロ野球セ・リーグの歴代新人王は?
これまでセ・リーグでは投手40人、野手27人、該当者なしが4回となっています。
毎年の受賞者は以下の通りです。
1950年 大島信雄投手(松竹)
1951年 松田清投手(巨人)
1952年 佐藤孝夫遊撃手(国鉄)
1953年 権藤正利投手(洋松)
1954年 広岡達朗遊撃手(巨人)
1955年 西村一孔投手(阪神)
1956年 秋山登投手(大洋)
1957年 藤田元司投手(巨人)
1958年 長嶋茂雄三塁手(巨人)
1959年 桑田武三塁手(大洋)
1960年 堀本律雄投手(巨人)
1961年 権藤博投手(中日)
1962年 城之内邦雄投手(巨人)
1963年 該当者なし
1964年 高橋重行投手(大洋)
1965年 該当者なし
1966年 堀内恒夫投手(巨人)
1967年 武上四郎二塁手(産経)
1968年 高田繁捕手(巨人)
1969年 田渕幸一捕手(阪神)
1970年 谷沢健一外野手(中日)
1971年 関本四十四投手(巨人)
1972年 安田猛投手(ヤクルト)
1973年 該当者なし
1974年 藤波行雄外野手(中日)
1975年 該当者なし
1976年 田尾安志外野手(中日)
1977年 斎藤明夫投手(大洋)
1978年 角三男投手(巨人)
1979年 藤沢公也投手(中日)
1980年 岡田彰布三塁手(阪神)
1981年 原辰徳三塁手(巨人)
1982年 津田恒美投手(広島)
1983年 槇原寛己投手(巨人)
1984年 小早川毅彦一塁手(広島)
1985年 川端順投手(広島)
1986年 長冨浩志投手(広島)
1987年 荒井幸雄外野手(ヤクルト)
1988年 立浪和義遊撃手(中日)
1989年 苫篠賢治二塁手(ヤクルト)
1990年 与田剛投手(中日)
1991年 森田幸一投手(中日)
1992年 久慈照嘉内野手(阪神)
1993年 伊藤智仁投手(ヤクルト)
1994年 藪恵市投手(阪神)
1995年 山内泰幸投手(広島)
1996年 仁志敏久内野手(巨人)
1997年 沢崎俊和投手(広島)
1998年 川上憲伸投手(中日)
1999年 上原浩治投手(巨人)
2000年 金城龍彦外野手(横浜)
2001年 赤星憲広外野手(阪神)
2002年 石川雅規投手(ヤクルト)
2003年 木佐貫洋投手(巨人)
2004年 川島亮投手(ヤクルト)
2005年 青木宣親外野手(ヤクルト)
2006年 梵英心内野手(広島)
2007年 上園啓史投手(阪神)
2008年 山口鉄也投手(巨人)
2009年 松本哲也外野手(巨人)
2010年 長野久義外野手(巨人)
2011年 沢村拓一投手(巨人)
2012年 野村祐輔投手(広島)
2013年 小川泰弘投手(ヤクルト)
2014年 大瀬良大地投手(広島)
2015年 山崎康晃投手(DeNA)
2016年 高山俊外野手(阪神)
2017年 京田陽太内野手(中日)
2018年 東克樹投手(DeNA)
2019年 村上宗隆内野手(ヤクルト)
2020年 森下暢仁投手(広島)
プロ野球セ・リーグの新人王予想2021!
今年は例年にも増して、激戦が予想されます。
有力な候補、DeNAの牧と広島の栗林の一騎打ちが予想されますが、
どちらが有利かというのは分からない状況です。
成績の数字では、どちらがとってもおかしくありません。
新人王にふさわしい成績を残した選手が複数いた場合に、
新人王とは別に、新人特別賞という特別表彰が設けられた場合はあります。
セ・リーグではこれまでも7度、特別賞が設けられた例があり、
10人が新人特別賞を受賞しています。
今回もそういうケースとなることが十分考えられます。
過去の新人特別賞受賞者
1990年 佐々岡真司投手(広島)
1998年 高橋由伸外野手(巨人)、坪井智哉外野手(阪神)、小林幹英投手(広島)
2008年 坂本勇人内野手(巨人)
2013年 菅野智之投手(巨人)、藤浪晋太郎投手(阪神)
2017年 濵口遥大投手(DeNA)
2019年 近本光司外野手(阪神)
2020年 戸郷翔征投手(巨人)
プロ野球セ・リーグの新人王予想2021!まとめ
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・プロ野球セ・リーグの歴代新人王は?
・プロ野球セ・リーグの新人王予想2021!
について考えてきました。いかがでしたでしょうか。
プロ野球選手にとって、タイトルは大きな勲章となるものです。
そのなかで、新人王はたった1度きりしか取ることができません。
大変、名誉な賞として、プロ野球選手の門をたたく選手にとっては大きなモチベーションになっています。
また、この賞を自信にさらに飛躍を遂げていく選手も多いです。
MVPと同様、もっとも注目される賞だともいえます。
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