鬼滅の刃のラスボス・鬼舞辻無惨の直属の部下である
十二鬼月の一体一体の強さ、能力、過去などについて紹介していきます。
鬼殺隊の天敵である十二鬼月。
一人一人を紐解いていくと、以外な過去や悲しい過去が明らかとなり、
敵である鬼も少しだけ好きになれるかもしれません。
「鬼滅の刃」十二鬼月メンバー上弦の鬼!強さや能力、過去まで徹底解説
ここからは上弦の鬼を紹介していきます。
上弦の壱 黒死牟(こくしぼう)
黒死牟は、鬼でありながら鬼殺隊が使う「呼吸」を使う鬼です。
使うのは日の呼吸から派生した「月の呼吸」。
型が多く、水の呼吸を超えて最多だそう。
かつて始まりの呼吸の剣士だった黒死牟は全集中の呼吸も使うことができます。
人間よりも身体能力の高いす鬼が呼吸を使うため、他のどの鬼よりも驚異的な身体能力を見せます。
日の呼吸の使い手、継国縁壱の双子の兄として生まれました。
縁壱には類まれなる剣術の才能がありました。
黒死牟の過去
縁壱が家を出たあと母の日記を読んだ黒死牟は、母は左半身が不自由で、縁壱が支えていたことを知ります。
甘えていただけだと思っていた黒死牟は、縁壱という天才へ激しい嫉妬を抱き始めました。
10年ほど経ち、再会した縁壱は非の打ち所のない剣士となっていました。
再び嫉妬心に塗られた黒死牟は、家族を捨て縁壱と同じ鬼殺の道に進みます。
剣士としていくら成長しても縁壱には追いつけず、痣も出現し死期が近づきます。
そんな時無惨に遭遇し、鬼となって縁壱を越えることを選びました。
ある夜、80歳を超えた縁壱と再会します。
対峙した結果は黒死牟の完敗。
全てを捨て鬼となっても、老いた縁壱にすら勝てず、縁壱はそのまま老衰でこの世を去りました。
天才と比べられて育ち、その天才は兄としての自分を尊敬している。
そんな屈辱的で悔しいことはないだろうと思います。
最後の最後まで縁壱に執着する姿は何故だか憎めません。
私は黒死牟の最期に涙してしまいました。
上弦の弐 童磨(どうま)
対の扇を武器として使う鬼です。
栄養価の高い女性を喰うことで上弦の弐の地位を得ています。
童磨の血鬼術は自身の血を凍らせて霧状にし、扇で散布する術。
少しでも吸い込んだ者は肺が壊死していくそうです。
そのため呼吸を使う鬼殺隊員達は苦しめられました。
童磨の過去
童磨は、目が虹色で髪が白橡色をしていた為、
子供の頃から両親に「万世極楽教」という宗教の教祖として崇められてきました。
しかし童磨には神の声など聞こえず、感情のない童磨は両親に対する哀れみから話を合わせ、教祖として過ごしてきました。
両親が亡くなった時も童磨には何の感情も湧きませんでした。
ニコニコとした柔らかい雰囲気と、女性の扱いに慣れたキザな一面から女性人気がとても高いキャラクターです。
華やかな見た目にも女性は惹かれるのでしょうか。
上弦の参 猗窩座(あかざ)
鬼として400年生きており、ひたすらに武術を極め続けました。
上弦の鬼の中でも肉弾戦の強さは最高峰です。
自らが定義している最高の武「至高の領域」を目指しています。
猗窩座の過去
猗窩座は貧しい家に生まれ、幼い頃から母親はおらず、父親は病気で床に伏せていました。
父親の病気を治すため、薬を盗んでは捕まり、拷問を受けることもありました。
ある日、自分の病気が原因で猗窩座が盗みを働いていることを知った父親は、自殺してしまいます。
唯一の肉親を失い、江戸を出て転々と暮らし始めます。
とある町で道場主の「慶蔵」と出会います。
猗窩座は慶蔵に挑みますが返り討ちにされ、慶蔵の道場に行くことに。
道場で慶蔵の娘の「恋雪」と出会います。
恋雪は猗窩座の父親のように病弱で床に伏せていました。
慶蔵に頼まれ、猗窩座は住み込みで働きながら恋雪の看病をすることになりました。
恋雪の病気が完治し床に伏せることもなくなりました。
猗窩座は恋雪と婚約し、道場を継ぐことになります。
しかし、結婚をよく思わない隣の道場主により、井戸に毒を混ぜられ、
井戸の水を飲んだ慶蔵と恋雪は亡くなってしまいます。
猗窩座が不在中の事でした。
自暴自棄になった猗窩座は隣の道場を襲撃し、素手による大量殺人をします。
そんな猗窩座の前に無惨が現れ、自暴自棄になっていた猗窩座は鬼になることを受け入れてしまうのです。
猗窩座の過去は涙なしでは見られません。
個人的に十二鬼月で猗窩座が1番好きなんです。
猗窩座は武術に真っ直ぐで、女性は喰わないという信念を持っている一面がとてもカッコイイです。
上弦の肆 半天狗(はんてんぐ)
常に何かに怯えている老人というイメージですが、
凶悪な血鬼術で上弦の鬼の地位を手に入れました。
半天狗は、首を切られる度に分裂するという血鬼術を使います。
舌に「喜怒哀楽」の文字が刻まれた4体の分身はそれぞれ能力が強烈で、
追い詰められるほど強い分裂体を生み出します。
切り離した末端ですら分裂しますが、構造は単純で戦闘力も落ちていきます。
半天狗の過去
人間だった頃、ガラの悪い人にぶつかった時に、
目が見えないフリをしたところ見逃して貰えました。
また、目が見えないと色んな人が親切にしてくれる事に味を占めます。
目が見えないと嘘をつき、盗みや殺しなどの犯罪を繰り返し、打首となります。
刑が執行される前夜、無惨に勧誘され鬼となります。
私は半天狗は狡くて嫌なお爺さんというイメージですのであまり好きではありません。
分裂した分身たちはなかなかカッコイイ見た目をしています。
上弦の伍 玉壺(ぎょっこ)
玉壺の強さは俊敏性にあります。
壺から壺に瞬間移動できます。
また、探知能力に長けており、刀鍛冶の里を探り当てました。
玉壺の過去
人間だった頃からイタズラに動物を殺したり、
違う種類の魚を縫い合わせたりなどの異常行動をしていた為、
生まれ育った漁村では忌み嫌われていました。
玉壺は明らかに人外であり、見た目が好きだという人は
ほぼいないのではないでしょうか。
気味の悪い見た目と残忍な性格からやはり人気はないようです。
上弦の陸 堕姫と妓夫太郎(だきとぎゅうたろう)
吉原遊郭を根城にしていた鬼の兄妹です。
普段は堕姫が花魁として行動していますが、
戦闘になると体内に潜んでいる兄の妓夫太郎が姿を現します。
首を切っても片方が生きていれば再生する為、同時に首を切らなければいけません。
妓夫太郎の過去
妓夫太郎は遊郭の最下層に生まれました。
生まれた時から貧困に苦しみ、母親から何度も殺されかけます。
また、醜い容貌や声をしていた妓夫太郎は、美貌に価値のある遊郭で化け物のように扱われました。
数年後、妹の堕姫が生まれます。
人間だった頃の名前は「梅」。
母親の病名「梅毒」から付けられました。
梅は絶世の美貌を持ち、妓夫太郎は梅の美貌を誇りに思い、
取り立ての仕事を始めました。
梅が13歳の頃、客の侍の目玉を簪で突き失明させます。
その結果、梅は生きたまま焼かれてしまいます。
仕事から帰った妓夫太郎は丸焦げになった梅を見つけ泣き叫びます。
梅を丸焼きにした侍に背後から切り掛かられますが、
かろうじて生きていた妓夫太郎は侍を殺し、梅を背負って逃げます。
誰にも助けて貰えず倒れ込んだ妓夫太郎の元に童磨が現れ、鬼となるのでした。
劣悪な環境の中で妹を必死に守り、兄として一生懸命に生きてきた妓夫太郎には共感する場面もあり、憎めません。
妓夫太郎も炭治郎と同じ、妹を想う心優しき兄だったのです。
上弦の肆 鳴女(なきめ)
常に無惨の側に身を置き、手にした琵琶を鳴らすことで無限城内の空間を操作することができます。
対象者を城内に招き入れること、中から任意の場所に転送することもできます。
眼球のような密偵で外の状況を把握でき、産屋敷邸だけでなく、鬼殺隊の居場所までも掴むことができるようです。
鳴女の過去
鳴女の過去などは明かされていません。
長い黒髪に淡々と琵琶を弾く姿が美しいキャラクターです。
派手な戦闘シーンなどもなく、まさに鬼たちにとって縁の下の力持ちといった所ではないでしょうか。
上弦の陸 獪岳(かいがく)
獪岳は、堕姫・妓夫太郎が死亡した後に上弦の陸になった鬼です。
元は鬼殺隊に所属しており、善逸の師匠・桑島慈悟郎の元で修行をしていました。
なので、戦闘では血鬼術だけでなく、呼吸と刀を使用します。
獪岳の過去
獪岳は小さい頃から家がなく、
身寄りのない子供を預かっていた悲鳴嶼行冥の寺で過ごしていました。
ある日、獪岳は寺の金を盗み、それがバレて寺を追い出されてしまいます。
鬼と遭遇した獪岳は、生き残るために寺の子供を鬼に差し出しました。
寺を出たあと、元鳴柱で育手の「桑島慈悟郎」の元で修行を始めます。
ある日、善逸が弟子として慈悟郎の元にやってきます。
2人を分け隔てなく大切にする慈悟郎でしたが、
特別扱いを求めていた獪岳は不満を抱きます。
鬼殺隊に入隊した獪岳は、ある日の任務で上弦の壱・黒死牟と遭遇し、
生き残るために鬼になることを決意するのでした。
自身が生き残るために裏切りをする獪岳は、あまり良い印象はありません。
しかし、特別扱いを求める獪岳は、愛に飢えていて可哀想にも思えてきます。
善逸との和解も期待していましたが、実際は呆気なく、悲しい結末となってしまいました。
「鬼滅の刃」十二鬼月メンバー下弦の鬼一覧!強さや能力、過去まで徹底解説
ここからは下弦の鬼を紹介していきます。
下弦の壱 魘夢(えんむ)
現在大ヒット上映中の「鬼滅の刃 無限列車編」に登場する鬼です。
鬼舞辻無惨を心から崇拝しており、他の下弦が制裁されていく中で無惨に気に入られ、唯一生き残りました。
魘夢の血鬼術は「夢」。
魘夢の見せる夢の外側には「無意識の領域」があり、精神の核があります。
この核を破壊されると核の持ち主は廃人となってしまいます。
ニコニコとしていて可愛らしい見た目とは裏腹に、残虐な性格でまさにサイコパス。
公式ファンブックの中でも性別については言及されていませんが、私はずっと男の子だと思っていました。
鬼の死の間際には、人間の頃の回想シーンが入りますが、
魘夢にはその回想シーンはなかった為、人間の頃の記憶が完全に失われていたのだと考えられます。
下弦の伍 累(るい)
那田蜘蛛山にて鬼殺隊と対峙した鬼です。
鬼の擬似家族を作り、那田蜘蛛山を根城に生活しています。
累の血鬼術は「糸」。
糸の強度は鋼に匹敵するようです。
普段は白い糸を使いますが、さらに強度を高めた赤い糸も使用します。
最終的には駆け付けた柱2名によって討伐されますが、
糸に操られ、多くの隊士が命を落としました。
累の過去
そんな累は、生まれつき体が弱く、歩くことさえ苦しい程でした。
累の元を訪れた無惨に「鬼になれば強い体が手に入る」と言われ、鬼になります。
強い体を手に入れたことで、両親も喜ぶと考えましたが、両親は喜びません。
累は親に殺されそうになった事に怒り、両親を殺してしまいます。
父親の言った「大丈夫だ累、一緒に死んでやるから」という言葉の意味を、
手を掛けてしまった後に悟ります。
本物の家族の絆を求めて偽りの家族と過ごす累の過去を知ると、
鬼といえど同情せざるを得ませんね。
幼いから余計に家族の愛に飢えていたのでしょう。
切ない過去ですね。
下弦の陸 響凱(きょうがい)
響凱は肩、腹、足、背中に鼓が埋め込まれている鬼です。
稀血の少年を喰おうとしていたところに、指令を受けて来た炭治郎と対峙します。
響凱の血鬼術は「鼓」。
鼓を叩くと部屋が入れ替わったり、回転したり、斬撃が放たれます。
響凱は十二鬼月になってから段々とたくさんの人間を喰えなくなってしまいます。
最終的に無惨に見限られ、下弦の鬼の証である右目の番号を奪われてしまいます。
50人分もの人間に相当する「稀血」の少年を喰うことで力を取り戻し、
下弦の鬼に返り咲こうと考えていました。
響凱の過去
そんな響凱は物書きでした。
しかし作品は認められず、鬼となった響凱は自分の作品を馬鹿にし、
原稿を踏み付けた人を殺しました。
鬼となった後も物書きとして身を立てることを望んでいました。
やっと誰かに認められたことに涙しながら、塵となり消えていくシーンはとても感動しました。
個人的に響凱の声を担当している諏訪部順一さんが好きなので、
憎めないキャラクターでした。
下弦の弐・轆轤(ろくろ)
作務衣を着ており、顎に髭を生やした鬼です。
下弦の鬼の解体会議にて無惨の血を分けて欲しいと言い、
指図したと受け取った無惨によって殺されます。
下弦の参・病葉(わくらば)
黒髪の短髪で、額と両頬にバツ印の傷がある鬼です。
下弦の鬼解体会議にて、粛清されていく他の下弦の鬼を見て逃亡しますが、無惨によって殺されます。
下弦の肆・零余子(むかご)
肩までの長さの白髪に、二角を持つ鬼です。
無惨の言葉を否定したとして殺されます。
可愛らしい見た目と声で人気の高いキャラだったようです。
下弦の陸・釜鵺(かまぬえ)
額から目の下にかけて緑色の跡があり、
先がオレンジ色の髪を後ろで4つに結っている鬼です。
下弦の鬼解体会議にて、無惨の一方的な糾弾に「そんな事を言われても」と思ってしまいます。
その思考を無惨に読まれ殺されます。
下弦の鬼は、累と魘夢・響凱以外1話しか登場しません。
正直私も、下弦の鬼の印象は薄く、名前すら知りませんでした。
下弦の鬼解体会議は、何をしようと無惨に殺されるため(魘夢以外)、
「パワハラ会議」と呼ばれ話題になりました。
まとめ
ここまでで
・上弦の壱 黒死牟(こくしぼう)
・上弦の弐 童磨(どうま)
・上弦の参 猗窩座(あかざ)
・上弦の肆 半天狗(はんてんぐ)
・上弦の伍 玉壺(ぎょっこ)
・上弦の陸 堕姫と妓夫太郎(だきとぎゅうたろう)
・上弦の肆 鳴女(なきめ)
・上弦の陸 獪岳(かいがく)
・下弦の壱 魘夢(えんむ)まとめ
・下弦の伍 累(るい)
・下弦の陸 響凱(きょうがい)
・下弦の弐・轆轤(ろくろ)
・下弦の参・病葉(わくらば)
・下弦の肆・零余子(むかご)
・下弦の陸・釜鵺(かまぬえ)
について紹介してきました。
いかがだったでしょうか?
上弦の鬼はあまり顔ぶれは変わらず、
手強い血鬼術を使う鬼がいてとても厄介ですね。
しかし、鬼たちの過去を見るとどこか同情してしまったり、
憎めないと感じる人が多いのではないかと思います。
多くの鬼は、人間だった頃の記憶を忘れてしまいます。
とても悲しい生き物ですね。
コメント