アマチュア野球の最高峰と言われる社会人野球、その中でも社会人日本選手権及び都市対抗野球は社会人野球の2大タイトルとされています。
今回は都市対抗野球にスポットを当て、
・2023都市対抗野球補強選手とは?
・2023都市対抗野球補強選手、社会人野球だけなぜ?
・2023都市対抗野球補強選手のルールは?
・2023都市対抗野球補強選手はだれ?
都市対抗野球独特のりルールである「補強選手」に注目し、その制度のルールや適用される理由について調査していきましょう。
2023都市対抗野球補強選手とは?
先ず補強選手を説明する前に簡単に都市対抗野球について紹介しましょう。
都市対抗野球の歴史は1927年(昭和2年)に明治神宮球場で開催された第1回から始まり、今年2023年(令和5年)で94回を数えます。(1943年から1945年は太平洋戦争よのため中止)
その名のとおり、各地区予選を勝ち抜き代表となったチームが、本戦をトーナメント方式で対戦する大会であり、郷土色豊かなそれぞれの応援もこの大会の魅力のひとつになっています。
その都市対抗野球独自のルールとして採用されているのが補強選手と言われるものです。その字の如く、チームを補強するための選手のことであって、同一地域の予選で敗退したチームの選手を我がチームの強化のためにレンタルすることができるというものです。言わば、チームの助っ人となるべく選手のことでもあります。
2023都市対抗野球補強選手、社会人野球だけなぜ?
1950年(昭和25年)プロ野球が1リーグ制(8球団)から2リーグ制(15球団)に変わった際、球団が増えたことに伴い社会人野球から大量の選手が引き抜かれました。都市対抗野球のレベル低下を懸念した主催者側は、対策として第2回大会から補強選手制度を創設し、大会の存続と社会人野球プレイヤーの確保、そして社会人野球そのものの生き残りをかけた最善の策であることが感じ取れます。
2023都市対抗野球補強選手のルールは?
当初(1950ね年〜1977年)のルールでは、各都道府県毎の1次予選で1チーム5名、2次予選で5名の計10名の補強が許されていました。
その後、(1978年〜2009年)1次予選では補強は行われず、2次予選のみ1チーム5名までの選手を補強、2010年からは、1次、2次予選後に1チーム3名までの補強になりました。
経年毎に補強選手数が減っているのは、その昔補強選手のみでスターティングメンバーを組むことができてしまうということがあり、それでは真の代表チームとしての意味をなさない等の理由が考えられます。
なお、補強選手として指名を受けた選手には拒否権は与えられていません、
2023都市対抗野球補強選手はだれ?
第94回都市対抗野球大会補強選手一覧
推薦 | 横浜市 ENEOS | なし |
北海道
第1代表 | 札幌市 北海道ガス | 投手 | 岩﨑 巧 | 日本製鉄室蘭シャークス |
内野手 | 冨田 勇輝 | JR北海道硬式野球倶楽部 | ||
外野手 | 山本 昂征 | JR北海道硬式野球倶楽部 |
東北
第1代表 | 仙台市 JR東日本東北 | 投手 | 鈴木 大貴 | TDK |
外野手 | 北畠 栞人 | TDK | ||
望月 直也 | トヨタ自動車東日本 | |||
第2代表 | 仙台市 七十七銀行 | 投手 | 大関 竜登 | TDK |
内野手 | 深江 大晟 | TDK | ||
中嶋 政弥 | 日本製紙石巻 |
北信越
第1代表 | 新潟市 バイタルネット | 投手 | 西納 敦史 | 伏木海陸運送 |
外野手 | 大野 凌 | 伏木海陸運送 | ||
福本 勁信 | ロキテクノ富山 |
北関東
第1代表 | 鹿島市 日本製鐵鹿島 | 投手 | 青野 善行 | 日立製作所 |
内野手 | 田中 政則 | 日立製作所 | ||
外野手 | 佐々木 俊輔 | 日立製作所 | ||
第2代表 | 太田市 SUBARU | 投手 | 岡 直人 | 日立製作所 |
河北 将太 | エイジェック | |||
内野手 | 野中 祐也 | 日立製作所 |
南関東
第1代表 | さいたま市 日本通運 | 内野手 | 平山 快 | JFE東日本 |
小松 勇輝 | JFE東日本 | |||
第2代表 | 君津市 日本製鐵かずさマジック | 投手 | 本定 史好 | JFE東日本 |
内野手 | 山城 響 | JFE東日本 | ||
外野手 | 内藤 大樹 | JFE東日本 | ||
第3代表 | 寄居町・小川町 Honda | 投手 | 山田 啓太 | JFE東日本 |
外野手 | 中澤 彰太 | JFE東日本 |
東京
第1代表 | 東京都 明治安田生命 | 投手 | 中島 隼也 | 鷺宮製作所 |
内野手 | 中村 迅 | NTT東日本 | ||
外野手 | 野村 工 | 鷺宮製作所 | ||
第2代表 | 東京都 JR東日本 | 投手 | 多田裕作 | NTT東日本 |
内野手 | 下川知弥 | NTT東日本 | ||
外野手 | 向山基生 | NTT東日本 | ||
第3代表 | 東京都 東京ガス | 投手 | 沼田優雅 | NTT東日本 |
堀誠 | NTT東日本 | |||
外野手 | 茶谷良太 | 鷺宮製作所 | ||
第4代表 | 東京都 セガサミー | 投手 | 門間滉介 | JPアセット証券 |
内野手 | 橋本顕太郎 | 鷺宮製作所 | ||
外野手 | 内山京祐 | NTT東日本 |
西関東
第1代表 | 横浜市 三菱重工East | なし |
第2代表 | 川崎市 東芝 | なし |
東海
第1代表 | 豊田市 トヨタ自動車 | 投手 | 森田 駿哉 | Honda鈴鹿 |
内野手 | 中川 拓紀 | Honda鈴鹿 | ||
外野手 | 橋本 恭太朗 | ジェイプロジェクト | ||
第2代表 | 浜松市 ヤマハ | 投手 | 辻本 宙夢 | 東邦ガス |
内野手 | 吉田 有輝 | JR東海 | ||
貞光 広登 | Honda鈴鹿 | |||
第3代表 | 岡崎市 三菱自動車岡崎 | 投手 | 竹内 諒 | Honda鈴鹿 |
内野手 | 柴田 圭輝 | 東邦ガス | ||
外野手 | 比嘉 龍寿 | 東邦ガス |
東海
第4代表 | 春日井市 王子 | 投手 | 髙橋 佑輔 | 東邦ガス |
外野手 | 井村 勇介 | Honda鈴鹿 | ||
長野 勇斗 | Honda鈴鹿 | |||
第5代表 | 大垣市 西濃運輸 | 投手 | 戸田 公星 | JR東海 |
辻井 亮汰 | JR東海 | |||
外野手 | 松本 桃太郎 | Honda鈴鹿 | ||
第6代表 | 豊川市 東海理化 | 投手 | 續木 悠登 | 日本製鉄東海REX |
内野手 | 平野 英丸 | JR東海 | ||
外野手 | 畔上 翔 | Honda鈴鹿 |
近畿
第1代表 | 大阪市 NTT西日本 | 内野手 | 峰下 智弘 | 大阪ガス |
外野手 | 三井 健右 | 大阪ガス | ||
若林 将平 | 日本新薬 | |||
第2代表 | 八尾市 ミキハウス | 投手 | 齋藤 弘志 | 日本新薬 |
内野手 | 西川 雄大 | 日本製鉄広畑 | ||
外野手 | 清水 聖也 | 大阪ガス | ||
第3代表 | 神戸市・高砂市 三菱重工West | 内野手 | 髙波 寛生 | 大阪ガス |
濵田 竜之祐 | 日本新薬 | |||
外野手 | 橋本 典之 | 大阪ガス | ||
第4代表 | 門真市 パナソニック | 投手 | 藤野 幹大 | 日本製鉄広畑 |
内野手 | 武田 登生 | 日本新薬 | ||
花本 太紀 | 大阪ガス | |||
第5代表 | 大阪市 日本生命 | 投手 | 宮本 大勢 | 大阪ガス |
川瀬 航作 | 日本製鉄広畑 |
中国
第1代表 | 福山市・倉敷市 JFE西日本 | 投手 | 米田 知弘 | シティライト岡山 |
稲葉 虎大 | シティライト岡山 | |||
平岡 航 | 伯和ビクトリーズ | |||
第2代表 | 広島市 JR西日本 | 投手 | 眞田 拓 | 三菱自動車倉敷オーシャンズ |
岡田 海希人 | 三菱自動車倉敷オーシャンズ | |||
外野手 | 平井 孝治 | 三菱自動車倉敷オーシャンズ |
四国
第1代表 | 高松市 JR四国 | 投手 | 菊池 大樹 | 四国銀行 |
内野手 | 大北 海斗 | 四国銀行 |
九州
第1代表 | 大津町 Honda熊本 | 投手 | 林 健太 | 宮崎梅田学園 |
内野手 | 田場 亮平 | 沖縄電力 | ||
第2代表 | 福岡市 西部ガス | 投手 | 内間 敦也 | 沖縄電力 |
内野手 | 小濱 佑斗 | 沖縄電力 | ||
外野手 | 山田 遼平 | JR九州 |
(出典:日本野球連盟HP)
2023都市対抗野球補強選手まとめ
ここまでで
・2023都市対抗野球補強選手とは?
・2023都市対抗野球補強選手、社会人野球だけなぜ?
・2023都市対抗野球補強選手のルールは?
・2023都市対抗野球補強選手はだれ?
について紹介してきました。
補強することでそのチームの弱点を補い活性化し、勝利に導く良い面もあれば、補強選手が入ることにより陣容が変わりチームとしての機能が発揮できなくなるという悪い面も持ち合わせている補強選手。
そのプレッシャーたるや相当なもので、チームの命運を左右するといっても過言ではありません。そんな補強選手達が自分のチームではなく、普段はライバルとして凌ぎを削っているチームのために懸命にプレイする姿を球場又は映像でご覧になってはいかがでしょうか。
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