いよいよ全日本大学野球選手権の季節がやって来ました。
この大会は昭和27年(1952年)から開催され、今年で第71回目を数える伝統ある選手権です。
日程は6月6日(月)から12日(日)で、場所は神宮球場と東京ドームですが、神宮の場合雨天順延もあります。
大学野球選手権は大学野球連盟所属のチームから27校が選出され、トーナメント形式で行われます。
いわば大学野球の日本一を決める大会で、普段はリーグが違う為(例えば東京六大学リーグ、関西六大学リーグ、東都大学リーグなど)対戦することが少ない相手と当たるので面白い試合となります。
そこで今回は
・全日本大学野球選手権2022!出場校一覧
・全日本大学野球選手権2022!歴代優勝校とベスト4は?
・全日本大学野球選手権2022!優勝予想は?
・全日本大学野球選手権2022!結果速報
について調べていきたいと思います。
なおこの記事の後半には、全日本大学野球選手権関連の動画も載せていますので、あわせてご覧下さい。
全日本大学野球選手権2022!出場校一覧
全国の様々な大学リーグから全27校が出場し、しのぎを削ります。
日本全国に現在26ある大学リーグから春季リーグ優勝校が出場出来ますが、九州地区のみ北部・南部一校ずつが出場する為27校となります。
出場校一覧は以下の通りです。(順不同・カッコ内は所属リーグ名)
・明治大学(東京六大学)
・神奈川大学(神奈川大学)
・流通経済大学(新東京大学)
・佛教大学(京滋大学)
・東海大学(首都大学)
・環太平洋大学(中国地区大学)
・東海大札幌(札幌学生)
・福岡大学(九州六大学)
・東北福祉大学(仙台六大学)
・九州共立大学(福岡六大学)
・東農大北海道(北海道学生)
・宮崎産業経営大学(九州地区南部)
・上武大学(関甲新学生)
・金沢学院大学(北陸大学)
・東日本国際大学(南東北大学)
・静岡大学(東海地区大学)
・大阪商業大学(関西六大学)
・富士大学(北東北大学)
・松山大学(四国地区大学)
・日本文理大学(九州地区北部)
・亜細亜大学(東都大学)
・近畿大学(関西学生)
・和歌山大学(近畿学生)
・近畿大学工学部(広島六大学)
・千葉経済大学(千葉県大学)
・天理大学(阪神大学)
・名城大学(愛知大学)
全日本大学野球選手権2022!組み合わせ
組み合わせは以下の通りです。
(カッコ内の神は神宮球場、東は東京ドーム)
【6月6日】
9:00 神奈川大学ー流通経済大学(神)
9:00 東日本国際大学ー静岡大学(東)
11:30 佛教大学ー東海大学(神)
11:30 大阪商業大学ー富士大学(東)
14:00 環太平洋大学ー東海大札幌(神)
14:00 松山大学ー日本文理大学(東)
16:30 近畿大学ー和歌山大学(東)
【6月7日】
9:00 東北福祉大学ー九州共立大学(神)
9:00 近畿大工学部ー千葉経済大学(東)
11:30 東農大北海道ー宮崎産業経営大学(神)
11:30 天理大学ー名城大学(東)
14:00 明治大学ー神奈川大学と流通経済大学勝者(神)
14:00 金沢学院大学ー東日本国際大学と静岡大学勝者(東)
【6月8日】
9:00 佛教大学と東海大学勝者ー環太平洋大学と東海大札幌勝者(神)
9:00 大阪商業大学と富士大学勝者ー松山大学と日本文理大学勝者(東)
11:30 福岡大学ー東北福祉大学と九州共立大学勝者(神)
11:30 亜細亜大学ー近畿大学と和歌山大学勝者(東)
14:00 東農大北海道と宮崎産業経営大学勝者ー上武大学(神)
14:00 近畿大工学部と千葉経済大学勝者ー天理大学と名城大学勝者(東)
※6月9日準々決勝以降は未定
全日本大学野球選手権2022!歴代優勝校とベスト4は?
全日本大学野球選手権は今回で71回を数えますが、
ここ10大会の優勝校とベスト4進出校を調べてみました。
【第61回大会】
・優勝:早稲田大学
・準優勝:亜細亜大学
・他2校:龍谷大学、九州共立大学
【第62回大会】
・優勝:上武大学
・準優勝:亜細亜大学
・他2校:明治大学、日本体育大学
【第63回大会】
・優勝:東海大学
・準優勝:神奈川大学
・他2校:創価大学、愛知学院大学
【第64回大会】
・優勝:早稲田大学
・準優勝:流通経済大学
・他2校:神奈川大学、上武大学
【第65回大会】
・優勝:中京学院大学
・準優勝:中央学院大学
・他2校:奈良学園大学、上武大学
【第66回大会】
・優勝:立教大学
・準優勝:国際武道大学
・他2校:東海大学北海道キャンパス、上武大学
【第67回大会】
・優勝:東北福祉大学
・準優勝:国際武道大学
・他2校:慶應義塾大学、九州産業大学
【第68回大会】
・優勝:明治大学
・準優勝:佛教大学
・他2校:東京農大北海道、東海大学
【第69回大会】
・コロナ禍の為中止
【第70回大会】
・優勝:慶應義塾大学
・準優勝:福井工業大学
・他2校:福岡大学、上武大学
因みにこれまでの最多優勝校は法政大学の8回となりますが、ここ10大会の結果を見てみますと連続準優勝は亜細亜大学・国際武道大学の2校ですが、連続優勝を達成している大学はありません。
また昨年度の優勝校である慶應義塾大学も、今年度は出場していない為今回も連続優勝校は出ないということになります。
26個ある大学リーグの中で優勝することが大変難しいと言える証明かと思われます。
全日本大学野球選手権2022!優勝予想は?
ここまで調査してきた内容から考えても、優勝を予想することは大変困難と思われるのですが、この10年内ではやはり東京六大学リーグからの優勝が1番多い為、明治大学は優勝候補として外せないところです。
また61回・62回大会で連続準優勝している亜細亜大学、その亜細亜大学を第62回大会の決勝で破って初優勝した上武大学も優勝候補の一角となるのではないでしょうか。
以上のことから、その3校の横顔・実力をご紹介したいと思います。
明治大学
東京六大学の春季リーグ戦、他の5大学を相手に1カード2勝すれば勝ちとなるのですが、明治大学は早稲田・法政・慶應に1敗ずつした他は全カード2勝で勝ち越し、最終戦である立教戦では0ー0のまま延長戦へ。
延長11回サヨナラ勝ちを決め、完全優勝となりました。
明治大学はプロ野球選手も多く輩出している名門チームで、現役では中日の柳選手、阪神の高山選手、坂本選手、広島の野村投手、上本選手、古くは杉下茂氏、広澤克実氏、あの故星野仙一氏など有名な先輩方がいます。
今年のドラフトの候補としてはキャプテンの村松開人選手や蓑尾海斗選手などがいますが、今シーズンの明治大学は猛打のチームのイメージではなく、2枚看板である蒔田投手と村田投手(共に3年)が投げ勝った試合が多く、またなんと言っても神宮球場は六大学のホームグラウンドである為、球場に慣れている強さもあります。
普段通りの野球が出来れば、東京六大学は他のリーグよりも格上ですし、やはり優勝候補最有力と言えるのではないでしょうか。
亜細亜大学
亜細亜大学は、かつて大学野球部の中で1番練習がキツく、それはプロ入りした選手が口を揃えて「大学の練習の方がしんどかった」という程の厳しさだったそうです。
今現在は昔ほどのキツさではないそうですが、辛い練習に耐えて来た力が2年連続準優勝の結果に表れているのだと思います。
チームスローガンは全力疾走。
春季リーグ戦も國學院と駒澤に1敗したのみで他は勝利し明治大学と同じく1カードも落とすことなく優勝しました。
亜細亜大学の初戦はあの阪神タイガースのスラッガー、佐藤輝明選手がかつて在籍した近畿大学と和歌山大学の勝者です。
これを制すれば波に乗って一気に決勝まで進むということもあるかも知れませんね。
今年の亜細亜大学の4年生には超大型のドラフト候補は不在なのですが、下級生に凄い選手が揃っているそうなので、むしろ来年以降何年も亜細亜の黄金時代がやってくるということが考えられます。今後も楽しみですね。
上武大学
上武大学といえば陸上競技部が有名なのですが、意外とプロ野球選手も輩出していて、現役ですとロッテから中日に入った加藤翔平選手、オリックスの安達了一選手、松井雅人選手、DeNAから巨人に移籍した井納翔一投手、阪神の島田海吏選手などが有名です。
しかも第62回大会では亜細亜大学を破って初優勝していますが、今年の上武大学はその時以上に強いのではないかと言われています。
それを表すのが春季リーグ戦。上武大学は1戦も落とすことなく全勝優勝と言う快挙でした。
またこの10年間で上武大学はそのうち5回ベスト4にまで進出しているのです。
以上のことから、この3校が優勝に絡んで来るのでは無いか?と想像します。
全日本大学野球選手権2022!結果速報
6月6日(月) 1回戦
東日本国際大学 10-3 静岡大学
大阪商業大学 2-1 富士大学
松山大学 1-2 日本文理大学
近畿大学 4-2 和歌山大学
6月7日(火) 1・2回戦
神奈川大学 3-2 流通経済大学
近畿大工学部 5-3 千葉経済大学
佛教大学 2-0 東海大学
天理大学 1-3 名城大学
環太平洋大学 0-2 東海大札幌
東農大北海道 4-0 宮崎産業経営大学
東北福祉大学 0-2 九州共立大学
金沢学院大学 3-6 東日本国際大学
6月8日(水) 2回戦
明治大学 3-0 神奈川大学
大阪商業大学 6-2 日本文理大学
佛教大学 6-0 東海大札幌
亜細亜大学 2-1 近畿大学
福岡大学 2-0 九州共立大学
近畿大工学部 0-1 名城大学
東農大北海道 3-4 上武大学
6月9日(木) 準々決勝
明治大学 2-3x 佛教大学
福岡大学 3-5 上武大学
東日本国際大学 5-4 大阪商業大学
亜細亜大学 6-3 名城大学
6月11日(土) 準決勝
佛教大学 vs 上武大学
東日本国際大学 vs 亜細亜大学
6月12日(日) 決勝戦
全日本大学野球選手権2022!まとめ
ここまでで
・全日本大学野球選手権2022!出場校一覧
・全日本大学野球選手権2022!歴代優勝校とベスト4は?
・全日本大学野球選手権2022!優勝予想は?
・全日本大学野球選手権2022!結果速報
についてまとめてみました。
いかがだったでしょうか。
一昨年度は中止、昨年は観客上限5000人で開催されたこの大会も、今回は内野自由席のみの観客動員となりましたが、無事有人観客で行われることとなりました。やはり無観客では試合の盛り上がりにも欠けますので、選手のみならず保護者・ご家族や学校関係者の方々も張り切っていることと思います。
最後にこの大会の昨年度の動画を載せましたので、ご覧ください。
いわゆる大学の甲子園のようなこの大会、どの大学も優勝候補と言えるかも知れません。
また次代のプロ野球スターを見ることができる大会ですので、そういう意味では野球ファンにとってはとても楽しみな試合ですね。
ぜひ応援していきましょう。
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